Jounal
Lace Up Pullover
2016.10.15
今日は暑かったです、ミシンを踏みながら
久しぶりに汗をかいてしまいました。
昨日、案内していました雨天用のオーバー、先行してネイビーを紹介しますが
まるで生きているかのように引き寄せられ、作りたいと思わせた
50年代ミリタリーのプルオーバーをリスペクトとゆう感覚を
超えるかのように解体し、研究して作った4年前。
温めていたわけではありませんが、雨天決行のレースがあり
そんな時に着たいと思えるように、やっとなった感じでしょうか。
モトクロスパンツに力を入れすぎました。
今回、コメントが多いので興味のある方はじっくりとご覧下さい。
素材は60/40クロスを使い、シルエット・ディティール・仕様の
アレンジを行いました。
行わなければ、とてもとても手間と時間がかかる仕様をレースに
着用するだけでは、コストがかかりすぎるので当然の事でした。
(60/40クロスはコットン60%、ナイロン40%の交織素材になり、ナイロン100%より摩擦に強くコットン100%より通気性が優れています。コットンが水分を含むと膨張し、生地全体の密度が高まるために、水の侵入を防ぐ特徴の素材です)
まるでレースアップブーツのような雰囲気の明きですが
編み上げの内側は三角マチと身頃を縫い合わせ、
紐でゆとりを調整できる仕様です。
パターンメーキングやサンプリングを繰り返しましたが、甘くはない仕様でした。
しかし、素晴らしい仕様が一番のデザインになっています。
三角の先に向かって流れてゆく水、そんなマチを調整する紐のアイレットには
錆びないよう真鍮製黒ニッケルを(画像は光っています)使用し、
あえて金具の表裏を逆にして、表情のある雰囲気が格好良いと
思わせた金具裏面を独断と偏見で
表側に見えるようにしています。
裏側に金具本来の綺麗な表情のない面、一つずつ穴をあけ打ち込んでいますが
少しずつ加減しながら打ち込まないと、薄く張りのある生地が裂けてしまう恐れが
あるので一揆につぶせませんでした。
レースで着るレインオーバー、ポケットなど要らないようで、あると便利。
そして、レースアップの明きが引き立つ。
そんな感覚でポケットを設けました。
そこまでは必要ない、余程の仕様でもない限り入るであろう水。
デザイン優先でレースアップが引き立つよう、機能は二の次にしたポケット。
角度やラインに拘ったフラップ付きのパッチポケット。
着脱の軽いスナップボタンも錆びないように真鍮製黒ニッケルを使用して、
近づくと生地も同様に白く光ってしまう
写真の撮り方が難しいところです。
チョットしたタオルやキャップなら収納できる大きさですが
さらっと着たいのでフラットなポケットです。
ポケットの袋下には水が入った際は抜けていくよう、
小さなアイレットを打ち込み、こちらもあえて金具の裏面を表側にしています。
ラグランスリーブの袖の脇下は若干のゆとりを設けて
腕が動きやすくなるようしており
後ろはシンプルに、裾はフラットに飛び跳ねることを考慮して
締め付けることがないようしています。
袖の後ろには、ちょっとした機能を設け
ささやかに肘当て補強をし、フォルムはいつものように。
袖口にはささやかながら、締め付けることが出来る仕様にし
後ろ袖の脇下のみ、ハンドルを握っている際、
水が入りにくい位置にベンチレーションを設けました。
フード、もちろんバイクに乗ることを考え
視界を遮らないよう、深くなりすぎず
安定するよう調整できる仕様にしていますが
またヘルメットを被った時の状態をアップします。
もう一色、マスタードを予定していますが
こちらは23日のON ANY SANDA(エントリー締切り16日)に間に合うか未定です。
明日、着用スタイルとサイズ・価格などをアップします。
SFG 松岡